営業企画や事業推進の仕事は、常に数字との戦いです。
進捗管理、KPI、PL、予実差異。どれもExcelの中で回り続け、
気づけば夜中まで数字とにらめっこしている──そんな経験、ありませんか?
私自身も、最初は数字が合わずに詰められ続ける“ポンコツ社員”でした。
でも、そこで逃げずに向き合った経験が、いまの自分を作ったと思っています。
このブログ「Gridder」では、**営業企画の成長を七段階で整理した「七段活用」**を軸に、
実務の中でつまずきやすいポイントを分解し、解決策を一つずつ共有していきます。
【七段活用とは】
営業企画の現場では、成長のプロセスに一定のパターンがあります。
①営業進捗管理でつまずく
②全体の進捗は出せるようになる
③KPIを聞かれて詰められる
④大きなKPIを出せるようになる
⑤個人KPIまで出せるが分析に詰まる
⑥PLとの整合を求められる
⑦集計と分析のループを繰り返す
この「七段活用」を通して、
“つまずきを成果に変える”プロセスを一緒に登っていけるようにしていきます。
今回のテーマは、その最初のステップ。
①営業進捗管理でつまずく──ここで最初にぶつかる壁が、「データの揺らぎ」です。
【データクレンジングとは何か】
データクレンジングとは、
**「分析や集計が正しく動作するように、データを整える作業」**のことです。
Excelで進捗管理表を作るとき、こんな経験はありませんか?
- 顧客名の表記が「株式会社Gridder」「(株)グリッダー」「グリッダー株式会社」などバラバラ
- 日付が「2025/10/4」「2025年10月4日」「10/4」と混在
- 金額に「円」「¥」「全角数字」が混じってSUM関数が効かない
見た目には似ていても、Excelはそれを“別データ”として扱います。
その結果、集計が崩れ、分析がズレ、最終的には「数字が合わない」と詰められる。
つまり、正しい集計の前提には、正しいデータの形が必要なんです。
【なぜデータクレンジングが必要なのか】
多くの人は「分析」や「見せ方」に意識を向けがちですが、
実は、最も時間がかかり、成果に直結するのは“前処理”の部分です。
不整合なデータは、どんな数式でも正しく処理できません。
逆に言えば、データがきれいに整えば、
どんな高度な分析も、シンプルな関数で再現できるようになります。
データクレンジングは、地味で報われにくい作業です。
でも、現場の“泥臭い努力”が、組織全体の意思決定を支える礎になる。
その意識を持つことが、「登り続けるGridder」への最初の一歩です。
【Gridderデータクレンジング基本セット】
この考え方を実際の業務に落とし込めるよう、
私が現場経験をもとに作ったテンプレートを無料で配布しています。
https://gridder.jp/wp-content/uploads/2025/10/Gridder_データクレンジング基本セット.xlsx
特徴
- 顧客名・日付・金額のゆらぎを自動整形
- 成功件数・合計差分を自動でチェック
- Excel 2010以降対応(LET関数不使用)
- “現場の泥臭さ”を理解した構造
【これからの発信について】
今後は、この「七段活用」を軸に、
- つまずきの背景にある業務構造
- Excelでの解決ステップ
- AIを活用した新しい効率化の形
を順番に配信していきます。
私自身も、まだ登っている途中です。
読者のみなさんと一緒に、つまずきを成果に変える「Gridder」であり続けたい。
【結び】
データクレンジングは、華やかな仕事ではありません。
でも、泥臭く整え続けた先にしか、正しい成果はありません。
つまずきは、成果の入口だ。
今日の一歩が、あなたの現場を確実に前に進めてくれるはずです。


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